放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

足のサイズを知ってますか?

 私は靴のサイズにトラウマがある。大学一年になって初めて自分で靴を買いに行った。

 

 私のサイズは親から「お前は25・5だぞ」と言われていた。しかし、靴屋で履いてみると…「お客さん、27ぐらいありますよ!」と言われた。

 この時のショックは今も覚えている。私は親の言うことを素直に信用する真面目な子供だった。多分、親はまだ足が小さかった頃の記憶で「25・5」と言ったのだろう。子供の成長を計算に入れない親もバカだが、それを信じる私はもっとバカ者である。

 

 たしかに、子供の頃。新しい靴を履くと痛いという記憶がある。親に「痛い」と言うと、「新しいからだ、履きこなせば痛くなくなる」と言われ、それを信じて履きならしていたのだ。その為か、大学一年生の私の足の小指と親指は靴の形に変形していた。

 

その影響か、今では少し大きめのブカブカを履くのが好きになっている。

 

 そんな私が最近興味を持ったのはZOZOタウンの「ZOZOマット」である。マットに足を乗せてスマホで周囲を計測すると「どの靴がピッタリ」か分かるというのだ。

 マットは無料だし、早速、やってみると…。製品によって26・5か27、中には26が合うという商品もある。しかし、私の足はほとんどのメーカーが60%ぐらいしか合わない。いつも、気に入って履いていたアディダスも60%チョットなのだ。調べてみると、プーマの26・5で99%というのがあった。今まで一番合っていて靴で60代ということは、99ならどんなに快適なことか。今、靴はいらなかったが、買ってみた。

 

 履いてみると、確かにピッタリで痛みが無い。完璧なのだろう? しかし、私には違和感が…。そう、いつも大きめを履くのに慣れた私には、本当にピッタリは快適ではないのだ。もう、足がそういう靴にあってしまっているのだ。

 

 やはり、アディダス・スーパースターの27がしっくりとくる。企業の考えるピッタリと個人の感じるピッタリは違うことが分かった。ZOZOマットのおかげである。

 

 メーカーがオシャレだと思った服を嫌いな人も居る。だから、ピッタリの靴は気持ち悪い人もいるのだ。これからは、自分だけを信じて生きて行こう。

 

 「鬼滅の刃」が流行っているが、私は読まなくても良いような気がする。