2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和55年。東海大学落語研究部に入部した私は、先輩達の自己紹介に驚いた。 大学院に通う先輩が何人も居たからだ。確かにみんな頭の良さそうな顔をしていた(している様に見えた)。 このクラブは優秀な先輩達が多いのだと感心したものである。 しかし、こ…
昭和55年入学。東海大学落語研究部の同期に頭下位亭切笑(とうかいてい せっしょう)と言う男がいた。この、「切」る「笑」いとは、落研にはチョット縁起でもない名前である。 「切」の字は切奴(きりど・現・春風亭昇太師匠)の「切」。つまり、切奴さん…
私が25才ぐらいの時。放送作家として、やっといくつかの仕事が入って来た。当時はまだ「風呂なし・トイレ共同の四畳半」に住んでいた。 貧乏学生と怪しい労働者しか住んでいない格安物件だ。玄関を出てすぐがトイレだったので、部屋まで匂いが漂って不快な…
東海大・落研・OBの穴吹一朗(27期・兵枝・ひょうし)君が脚本を担当する、ドラマ「親バカ青春白書」が、ついに最終回なのだそうだ。 このドラマは「娘が好きすぎて同じ大学に入ってしまった父親」の話だ。ムロツヨシの父親がキャンパスライフを謳歌する…
私が東海大学落研部・四年生の時。昭和58年のことだ。一年生に頭下亭宇音宙(とうかいてい うぉんちゅう)君が入部した。 九州出身で気の弱い痩せた男だったが、芯は強く、上下関係を大事にする東海らしい男だった(彼は「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大…
私は、昔から有名人や大物政治家・財界人の子供たちが羨ましいと思っていた。これは田舎者でナマケモノの発想のようだ。 私は子供の頃から、苦労や努力をさけて生きて来た。それだけに、親のコネで何でもできる「若大将シリーズ」の青大将(田中邦衛)の様な…